【欺きと涙のゲームセット!〈変装録〉】(1) 作・山崎久美子

 「二回戦、始まりました」と、携帯電話に一言だけのメールが届いた。中学三年生の娘が出場している総体会場のテニスコートからだ。送り主は観戦中のママ友。

 彼女の娘さんも同じ中学のテニス部で、中学最後の試合に臨んでいる。子どもどうし幼稚園も小学校も同じだったから、小さい頃から知っているけれど、親に対して『学校立ち入り&部活の試合見学禁止令』など発令しない可愛らし ・・・

【残り 1608文字、写真 1 枚】



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