【未明の砦】(16) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(一)

 電車の扉が眠たげな空気音をたてて開き、矢上達也(やがみたつや)はバックパックを肩にかけて笛ヶ浜駅のホームに降り立った。

 午後一時五十二分。容赦なく日射しの照りつけ ・・・

【残り 851文字、写真 1 枚】



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