【未明の砦】(17) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(二)
  
 それが今年は、休暇の一日目に大海原を一望するホームに立って、胸の奥まで深々と潮の匂いを吸い込んでいる。部屋と食事を提供する代わりに雨樋や生け垣の修理を手 ・・・

【残り 825文字、写真 1 枚】



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