最低賃金(時給)の2025年度引き上げについて、厚生労働相の諮問機関、中央最低賃金審議会は、全国平均で6%(63円)前後の目安を示す方向で調整に入った。昨年度の目安5・0%(50円)を上回って、現行方式となった02年度以降、金額、上げ幅いずれも過去最大となる。現在は1055円で、実現すれば1118円前後になる。
中央審議会は1日、大詰めとなる6回目の小委員会を開く。
最低賃金は都道府県ごとに決まり、現在の最高は東京(1163円)で、最低の秋田(951円)など31県は千円未満。目安通りに改定されれば全都道府県で千円を超える計算だ。
審議会が6回に及ぶのは10年以来、15年ぶり。具体的な引き上げ幅を巡り労使の主張にはなお隔たりがあり、調整が続いている。
最低賃金は各都道府県の地方審議会が、中央審議会の目安を参考に、地元の改定額を決める。例年だと8月上旬から順次、決まるが、小委員会の長期化で遅れが出る可能性がある。厚労省担当者は「例年以上に検討すべきことが多岐にわたっている」と説明している。