千葉県、酸素ステーション設置へ 全世代集団接種も準備 熊谷知事が表明 新型コロナ

新型コロナ対策として、酸素ステーション設置方針などを示す熊谷知事=26日、千葉県庁
新型コロナ対策として、酸素ステーション設置方針などを示す熊谷知事=26日、千葉県庁

 千葉県内で新型コロナウイルス感染爆発が続く状況を踏まえ、熊谷俊人知事は26日、定例記者会見で、医療現場の逼迫(ひっぱく)を受けた自宅療養者らへの支援策として「酸素ステーション設置の準備」「宿泊療養施設のさらなる確保」などを進めるとし、ワクチン接種の後押しへ「県による全世代を対象とした集団接種会場設置の準備」を行うとの方針を示した。

 熊谷知事は県内で新規感染者の7日間平均が約1470人と依然として高く、病床稼働率・重症者用病床稼働率とも78%超で、中等症患者は約500人、重症者は約100人と厳しい状況が続いていると説明。「新規感染者の急速拡大への対応に取り組む」と述べ、五項目の対策を提示した。

 自宅療養者が増えていることから(1)酸素ステーションを複数個所で設置(2)宿泊療養施設(現在6カ所)のさらなる確保(3)抗体カクテル療法の活用(4)入院待機中の感染者が酸素吸入できる夜間外来の確保―を進めると強調。

 さらに、ワクチン接種を後押しするため(5)県による全世代を対象とした集団接種会場設置の準備―を行うと述べた。

 (1)(2)は9月のできるだけ早い時期に開所を目指すとし、(4)は輪番制の夜間外来を確保して入院待機中でも酸素吸入できる体制を来週にも開始するとした。

 (5)のワクチン集団接種については、政府からのモデルナワクチンの供給状況によるとした上で「東葛、京葉地域を中心に接種しやすい環境にしたい。9月中の開設を目指す」と述べた。

 設置場所は駅前などに限定せず、若い世代もアクセスしやすい大規模施設や商業施設も選択肢に入れて検討しているとした。

 9月から多くの小中学校が始まるため、職域接種として「県職員や公立・私立の教員のワクチン接種に取り組む」と説明。市町村でも教員の優先接種が行われていると紹介し、学校での感染リスクを低減させる重要性を強調した。

 また、現在の感染状況について20~30代の若年世代の感染者が増加傾向にあると指摘し「新型コロナの感染力を甘くみないでほしい。見えにくい大災害はまだ続いている。感染拡大を防ぎ、これ以上の医療崩壊が進まないよう県民の行動変容が必要」と述べ、理解と協力を求めた。


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