34年前の新聞に「新型コロナ」の文字 未知の感染症を予言していた?実は… 【レトロ新聞調査隊】

千葉日報縮刷版(昭和63年1月)索引に「新型コロナ」の文字が…
千葉日報縮刷版(昭和63年1月)索引に「新型コロナ」の文字が…

 昭和63(1988)年1月の千葉日報に「新型コロナ」の文字を発見し、目を疑った。しかも「発表会」とある。34年前に未知の感染症を予言していた?

 記事をよく読むと、「コロナ」という乗用車の新バージョンのお披露目の様子を伝えていた。そういえば、そんな名前の車が昔あったような…。記事には「フルモデルチェンジ」やら「高性能を追求」やらと、ウイルスがそうなってはたまらない表現が続くので、今となっては少し複雑な心境に。

 どんな車だったのだろう?千葉トヨペット(千葉市)の広報担当者に聞くと、「コロナはかつてトヨタが生産していた大衆向けのセダン車。当時は有名な車でしたが、今は生産終了となっています」

新型の「コロナ」という車の発表会の記事だった

新型の「コロナ」という車の発表会の記事だった

 同社やトヨタホームページなどによると、コロナは1957年に誕生。クラウンやカローラなどとともにトヨタの代表的セダンに位置付けられていた。82年の新聞広告には、その人気ぶりを反映し、「スーパーヒーロー」と形容されている。

 しかし、次第にSUVやミニバン、コンパクトカーなどの実用性に優れた車に押されてセダン人気は衰退。96年に「コロナプレミオ」、2001年に「プレミオ」に車名を変えて存続したものの、そのプレミオも昨年3月に生産終了となった。

 ちなみに、コロナの車名の由来は「真赤に燃える太陽、そのまわりの淡い真珠色の光。太陽の冠」(トヨタHPより)。「明るく親しみのもてるファミリー・カーにふさわしいように名づけた」のだという。

1982年3月の千葉日報のコロナの広告。当時は「スーパーヒーロー」だった

1982年3月の千葉日報のコロナの広告。当時は「スーパーヒーロー」だった

 今では後継車も含めて全て市場から消え去ったコロナ。往年の名車だけに、残念がるファンも少なくなかったことだろう。しぶといウイルスの方は、一刻も早く消え去ってほしいのだが…。

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 昔の千葉日報から興味深い記事をピックアップし、時代の変遷を探ります。(不定期連載)


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