
2019年に山梨県道志村の山中で行方不明となった小倉美咲さん(9)=成田市=の母とも子さんが1日、自身のホームページを更新し、同山中で見つかった子どもの頭部とみられる人骨について、「私たち家族は、変わらず美咲のものではないと信じています」などと心境をつづった。
美咲さんは19年9月に、とも子さんや友人家族らとキャンプ場を訪れ、その後行方不明に。人骨は今年4月下旬、キャンプ場から東に約600メートルの沢沿いで発見。その後、美咲さんが履いていたものと類似する左右の靴と、子どもサイズの片方の靴下が相次いで見つかり、山梨県警はDNA型鑑定で骨の身元特定を進め、関連を慎重に調べている。
ホームページによると、とも子さんは「突然、キャンプ場付近で人骨のようなものが発見されたと4月26日に警察から連絡があり、次々と報道が出てくる度に不安や心配、苦しみが増えてきました」という。
28日「祈る思いで」現地へ。当時の捜索状況の記憶と照らし合わせながら自身で現地周辺を歩き、「改めて、美咲があそこに行くわけがない。と強く思っていた」矢先、左右の靴が発見されたという。そのうえで、「私たち家族は、変わらず美咲のものではないと信じていますし、『必ず美咲が無事に戻ってくる』という思いで鑑定結果を持っています」と心境をつづった。
一方で、骨が見つかった報道が出始めてから、見つかった骨が美咲さんのものであると決まっているかのような一部の報道やSNSの書き込みには家族が「傷ついています」と指摘。「応援や励ましのお言葉をかけてくださる方々のお気持ちが、私達の心の大きな支えとなっています」と感謝した。
さらに「取材を受け続けるのが心身共に負担となってきていることもあり、鑑定結果が出るまでは、しばらくはそっとしておいて欲しい」と自粛を要請。今後、気持ちを伝えたい時は、ホームページもしくは各SNSから発信するとした。