イノシシ肉おやき「暴走おやちょ」館山総合高生が開発 大会でも好評、「地元の名物に」と意欲

館山産イノシシ肉やトウモロコシなどが入った「暴走おやちょ」(館山総合高提供)
館山産イノシシ肉やトウモロコシなどが入った「暴走おやちょ」(館山総合高提供)
「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の関東甲信越エリア選抜大会で、メニューの魅力をPRする(左から)磯野さん、小高さん、山崎さん=館山市の県立館山総合高
「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の関東甲信越エリア選抜大会で、メニューの魅力をPRする(左から)磯野さん、小高さん、山崎さん=館山市の県立館山総合高

 千葉県立館山総合高校(館山市、渡辺嘉幸校長)の家政科3年生チーム3人が、館山産イノシシ肉を使ったおやき「暴走おやちょ」を開発した。おやきとイノシシの異名「野猪(やちょ)」を掛け合わせた地元愛あふれる一品で、「第10回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の関東甲信越エリア選抜大会に出品し好評を得た。チームは「暴走おやちょを地域の名物にしたい」と意欲を高めている。

 同大会は、高校生が地域の食材を使ったレシピを開発し、調理技術やプレゼンテーション能力を競う全国規模の料理コンテスト。同校は2017年から応募しており、過去には準優勝に当たる「水産庁長官賞」を受賞した実績を持つ。

 今回、山崎光海さん(17)と磯野真凜さん(17)、小高知里さん(17)の3人がテーマに掲げたのは、近年安房地域を中心に急増し、農作物に深刻な被害をもたらしているイノシシ。捕獲された個体のほとんどが土に埋められて処分されていることを知り「もったいない。命を大切にいただきたい」と、6月ごろからメニュー開発に着手した。

 イノシシ肉や落花生、規格外のトウモロコシなどを混ぜ合わせた甘辛いあんを、長狭米の米粉などで作った生地で包んだ。野生獣肉特有の臭みは、しょうがやしそを入れるなどして和らげた。試行錯誤を重ねる中、同校海洋科の生徒が特製のみそを提供してくれたり、工業科生徒が生地に押す焼き印を制作してくれたりと、仲間の支えもあって完成にこぎ着けた。

 今月17日にリモートで開催された選抜大会では、審査員から「(メニューの)ネーミングが気に入った。下味が付いていて、非常においしかった」と評価されたが、惜しくも決勝進出とはならず。それでも、山崎さんは「キャンプ場で販売したり、もっと簡単に食べられるようにしたい」と、メニューの普及へ改良を重ねていくという。


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