川に転落し不明の男性、下流で遺体発見 千葉市立小学校の講師と判明 酒飲んで飛び降りたか 大雨で増水の葭川

山中さんを救助する警察官ら=5日午前11時45分ごろ、千葉市中央区
山中さんを救助する警察官ら=5日午前11時45分ごろ、千葉市中央区

 千葉市中央区で男性が大雨で増水していた葭川に転落し行方不明になっていた事故で、千葉中央署は5日、約620メートル下流の葭川で男性を遺体で発見したと発表した。男性は同区宮崎2、同市立美浜打瀬小の講師、山中鴻志郎さん(23)と判明した。

 同署などによると、山中さんは2日深夜、千葉市中央区栄町の富栄橋から葭川に転落し、行方が分からなくなった。警察と消防が捜索していたところ、5日午前11時ごろ、通行人が水中に沈んでいる山中さんを発見し、付近を捜索中だった消防隊員に連絡した。

 山中さんは同僚教諭2人と酒を飲んでおり、帰宅途中に橋から飛び降りたとみられる。同僚の1人が3日午前0時ごろに「友人が川に落ちて、流されて見失った」と110番通報した。葭川は当時、大雨の影響で増水し、流れも速かったという。

 市教委は5日、香取徹哉教育総務部長らが緊急の記者会見を開き状況を説明。市教委によると、山中さんは今春から同小に勤務し、3年生の担任を務めていた。2日は千葉駅近くの飲食店を予約して、20代と30代の同僚2人と午後7時半ごろから午後11時半ごろまで飲食し、ビールやハイボールを数杯飲んだという。

 2人は市教委に「山中さんは自分で足から飛び降りた」と説明。20代の同僚が川に入って助けようとしたが、途中で見失ったという。同僚は自力で川から上がり通報した。千葉市は新型コロナのまん延防止等重点措置区域で、酒の提供は午後7時までとされている。

 山中さんら3人は、酒の提供自粛が要請されていた5月29日にも、他の3人を合わせた計6人で運動会の打ち上げと称して飲み会を開いていた。

 磯野和美教育長は「まん延防止等重点措置の適用期間中で、かつ大雨で市が防災体制を取る中で、教職員が飲食店で深夜まで飲酒したことは誠に遺憾で、教育行政に対する信用を失墜する事態として重く受け止めている。今後、服務規律の確保を一層徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。


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