柏市長「納得いかない」 ワクチン供給不足懸念受け

柏市役所
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 新型コロナウイルスワクチンの国からの供給量が減り医療機関での接種予約に対する供給が追いつかない懸念が生じていることを巡り、柏市の秋山浩保市長は2日、市内で接種体制を強化してきた経緯を紹介した上で「(高齢者接種完了は)7月末だ、11月までだと国から方針を示され、接種体制を整えフルスロットルを上げた瞬間にワクチンが足りないと言われるのは納得がいかない」と不満を示した。

 同日の定例記者会見で述べた。市は6月29日の医療従事者向け説明会で、個別接種で使用するファイザー社製ワクチンが不足することへの不安の声が上がったことを受け、1日付で接種希望の市民に対する文書を出した。この中で「医療機関で新規予約ができない、予約通りに接種できないなどの不都合が生じることが予想される」とし、モデルナ社製を使用する集団接種の利用検討を促した。

 市は重症化リスクの高い高齢者(約11万2千人)を優先して接種を進め、高齢者の接種率は6月28日時点で1回目が55・5%、2回目は23・7%。1週間当たりの接種数は現在2万~2万5千回に上昇した。

 こうした中、ファイザー社製ワクチンは7月5日以降、医療機関の発注数に応じ配送すると在庫切れとなる見込み。市は医療機関の在庫を融通し合うなどの需給調整に取り組んでいる。

 一方、集団接種は中央体育館など3カ所で3日から順次開設する。夜間救急診療所を活用し、仕事などで日中に時間がない人を対象に平日夜間に接種できる会場を8月に、集団接種や中小企業向けの職場接種会場を8~9月に駅前に設置する方向で検討している。


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