<成田女児不明1年半>美咲さん小学3年生に 通知表に温かさと切なさ  母「早く通わせたい」

小倉美咲さん(2019年3月撮影、家族提供)
小倉美咲さん(2019年3月撮影、家族提供)
美咲さんの2年生の通知表を見つめるとも子さん=成田市の自宅
美咲さんの2年生の通知表を見つめるとも子さん=成田市の自宅

 2019年9月から行方不明が続く成田市の小倉美咲さん(8)がこの春、小学3年生となった。友だちと学ぶはずだった2年生の教室、美咲さんは一度も自席に座ることはなかった。母、とも子さん(38)は習う漢字が増えた新学年の教科書を手に「美咲が受け取れたらどれだけ喜んだだろう。一日も早く通わせてあげたい」と声を落とす。

 新学期が始まった7日、美咲さんはクラス替えで3年4組になった。「仲の良い子がいる2年生のうちに見つけてあげたかった」。春の訪れにも、とも子さんの心には娘への申し訳なさが募る。

 3年生の教科書やノートは自宅を訪れた教員から手渡された。ページをめくると1年生のものより漢字が増えていた。姉をまねて漢字を書くことが好きだった美咲さん。同級生のように勉強できなくなってから長い時間がたったと痛感した。

 3月に受け取った通知表は温かさと切なさを感じた。評価欄はいずれも空白。出席するはずだった181日間は「0」と記載された。一方、特別活動の欄には「学習係」「お手伝い係」の文字。美咲さんと会ったことのない担任教員の所見欄には「いつでもお帰りなさいと迎える準備は整っております」とあった。

 昨年度はコロナ禍のうちに終わった。2度目の緊急事態宣言が解除され、行方不明となった山梨県のキャンプ場には毎月通う。ただ、感染拡大が止まる兆しがなく、地元成田などでの街頭活動にも制約が出てもどかしい日々が続く。

 「美しく咲いてほしい」と名付けられた美咲さんは毎年花見を喜んだ。とも子さんは春になると、入学前に「ランドセルの練習」と言ってリュックを背負った美咲さんと公園に一緒に行ったことを思い出す。

 情報提供は減ってきたが、「どこかに無事にいるはず。ささいなことでも何か気付いたら教えてほしい」と訴える。

◆情報提供は下記へ
ホームページ(https://misakiogura.com)山梨県警大月署(電話)0554(22)0110


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