印西貯水槽遺体事件 死体遺棄疑い男女5人逮捕 千葉県警

遺体が見つかった現場付近を調べる県警の捜査員=昨年10月28日、印西市
遺体が見つかった現場付近を調べる県警の捜査員=昨年10月28日、印西市

 千葉県印西市の防火貯水槽内で昨年10月、左足首が切断された会社員、宮内孝介さん(46)=成田市=の遺体が見つかった事件で、県警は8日、死体遺棄の疑いで、いずれも指定暴力団住吉会系組幹部で東京都新宿区歌舞伎町1、森義明容疑者(63)と流山市鰭ケ崎、横山明容疑者(51)ら男女5人を逮捕したと発表した。宮内さんの首には切られたような傷があり、県警は宮内さんが死亡した経緯についても調べる。

 県警によると、ほかに逮捕したのは住所不定、自称無職、中上忠寿容疑者(49)と千葉市中央区の妻、八千代市の自称無職の男(53)。5人のうちの一部が宮内さんの知人だった。認否は明らかにしていない。

 5人の逮捕容疑は共謀し昨年10月21日ごろ、印西市小林の防火貯水槽内に宮内さんの遺体を遺棄した疑い。現場に向かったのは5人のうち一部で、周辺の防犯カメラの映像や関係者の証言などから5人を特定。県警はそれぞれの役割分担や動機の解明を急ぐ。

 5人のうち、中上容疑者と八千代市の男は暴力団組織に所属していないものの、暴力団と関係があったとされる。中上容疑者は習志野署管内での公務執行妨害事件で、八千代市の男は千葉北署管内での道交法違反事件で、それぞれ逮捕、起訴されていた。

 宮内さんは昨年10月16日の外出後に行方が分からなくなり、事件は同月28日、トラブルに関する通報を受けた県警が、印西市小林の防火貯水槽内で宮内さんの遺体を見つけて発覚した。県警は遺体の状況などから殺人、死体損壊・遺棄事件と断定し、印西署に捜査本部を設置。事情を知っているとみられる複数の関係者から話を聴いていた。

 司法解剖の結果、死因は左右総頸(けい)動脈損傷による出血性ショックの疑いがあると判明。現場周辺には傷の状況に見合う血痕がなく、宮内さんが別の場所で殺害された可能性が浮上していた。切断された左足首部分は昨年11月、印西市内で見つかっている。


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