
千葉県内で28日、10歳未満から80代の男女175人の新型コロナウイルス感染が判明した。一日の感染者数としては4番目の多さ。2日連続で200人を下回ったが、15日から14日連続で100人を超えている。県内での累計感染者は1万393人に増えた。
県は104人の感染を発表。市川市の70代女性と浦安市の60代男性が肺炎を発症した。八千代市吉橋の有料老人ホーム「愛生グリーンプラザ八千代」では、30代~60代の職員6人の感染が判明。既に判明済みの80代入居者女性と合わせ感染者が計7人となり、県はクラスターと認定した。
クラスターが発生していた3施設では新規感染を確認。感染者数は介護老人保健施設「晴耕苑」(南房総市千倉町)が計14人、「袖ケ浦さつき台病院」(袖ケ浦市長浦駅前)が計24人、「野田市立七光台小学校」(同市七光台)が計11人にそれぞれ増えた。
千葉市は、同市中央区富士見のフィリピンパブ「ヴィーナス」で20代~40代の従業員男女6人の感染が分かり、既に判明済みの従業員男女4人と合わせて計10人のクラスターが発生したと発表した。
27日までに従業員34人中31人の検査が終了。入店時の検温や換気などを行っていたが、テーブルに仕切りなどはなく、市が定めた「新型コロナ感染症対策取組宣言の店」に登録していなかった。現在、休業中。
柏市は、クラスターが発生した市立柏病院(同市布施)で新たに40代の看護職員の女性1人の感染を発表した。同病院の感染者は35人になった。同じくクラスターが発生した名戸ケ谷病院(同市新柏)でも新たに40代の看護職員の女性1人が感染。同病院の感染者は11人になった。
船橋市は、20代~80代の16人の感染を発表した。全員軽症。このうち1人は同市立医療センターの20代医療従事者で、感染経路が不明の一方、センター内に濃厚接触者はいないという。
28日に県内で感染が確認された人の居住地は▽千葉市30人▽柏市20人▽市川市18人▽船橋市と松戸市が各16人▽浦安市と野田市が各9人▽市原市、木更津市、南房総市が各6人▽流山市5人▽八千代市、成田市、館山市、八街市が各3人▽習志野市、佐倉市、富里市、君津市、大網白里市、栄町が各2人▽鎌ケ谷市、我孫子市、印西市、四街道市、袖ケ浦市、富津市が各1人▽県外2人▽居住地不明2人。