<新型コロナ・県内状況>“第3波”60代以上急増 80人前後で高止まり クラスター続発に警戒

千葉県衛生研究所がまとめた年代別感染者数の推移(週単位)
千葉県衛生研究所がまとめた年代別感染者数の推移(週単位)

 新型コロナウイルス感染が千葉県内でも“第3波”の様相を見せている。指標のうち「直近7日間平均感染者数」は11月20日に初めて「80人」を突破すると、以降12月上旬まで70人台半ば~80人台半ばで高止まり。週単位の感染者数も11月中旬から急増し、特に60代以上の増え方が際立つ。高齢者福祉施設でのクラスター(感染者集団)も相次いで発生しており、専門家は警戒を呼び掛けている。

 県内の一日の感染者は11月19日に106人が判明して初の三桁となり、21日に109人、27日にも107人と100人超えが相次ぎ、28日には最多の113人となった。

 11月中旬からは、注目される指標のうち直近7日間平均感染者数も急上昇し、80人台前後で高止まり。11月22日には最多の86・7人となった。

 県衛生研究所は、感染者数の動向を週単位で集計。10月中は、1週間の感染者が合計で235~291人で推移し、60代以上が占める割合は13・19%~19・02%だった。

 11月中旬からは1週間の感染者数の合計と、60代以上が占める割合はともに急増。11月11~17日は計501人、18~24日は計551人、25~12月1日は592人と右肩上がりとなった。

 60代以上が占める割合は、11月11~17日に23・55%とおよそ4人に1人となると、高い割合は維持され、18~24日は22・86%、25~12月1日は21・11%と、30代以下が占める割合の高かった10月までとは異なる状況になっている。

 県衛生研は「高齢者施設でのクラスター発生により60代以上が占める感染者の割合が増えている」と警戒感を示した。

 医療提供体制への影響も懸念され、県は病床確保計画における「フェーズ」を、県全域で4段階で上から2番目に厳しい「3」に引き上げ。これにより、11月26日まで662床だった総病床数は、756床となった。

 約100床増やしたものの、12月7日時点で入院者数は336人に上り、病床稼働率は既に44・4%。厳しい状況は続いている。

 医療提供体制を維持するため、1日には専門家3人がそろって県庁で記者会見。コロナ患者を診療している千葉大病院の猪狩英俊感染制御部長は、高齢者施設でのクラスターが相次いで発生したため、医療提供体制はひっ迫していると指摘した。

 さらに「このまま感染者が増えると一般医療との両立に支障が出る」と強い危機感を示し、県民に「マスク着用」「手洗い・うがい励行」など基本的な対策を徹底するよう呼び掛けた。

◆感染防止へ6項目 4都県知事

 千葉県など首都圏4都県の知事は8日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて、「命を守る」ために都民・県民に向けた共同メッセージを発表した。
 みんなで「ひきしめ」て、感染防止に努めるよう改めて協力を求めた。

◆4都県共同メッセージ

 ひ 引き続き「テレワーク」「時差出勤」を!
 き 基本を徹底!「マスク」「手洗い」「消毒」
 し 食事を複数人でとる際は「マスクで会食」を!
 め 面倒でも「こまめな換気」を!
 よ 夜のお酒は少人数・短時間で!
 う ウイルスの感染予防に一緒に取り組みましょう!


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