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入居女性「殴られた」 関係者が暴行目撃 施設運営の女、傷害容疑で逮捕 匝瑳署

 入居者の高齢女性を殴ってけがを負わせたとして、匝瑳署は13日までに、傷害容疑で匝瑳市のサービス付き高齢者住宅「アウル」の運営会社取締役、鈴木愛子容疑者(68)=同市飯倉台=を逮捕した。「やっていない」と容疑を否認している。同署は日常的な虐待の有無について調べている。

 逮捕容疑は12日午前7時35分ごろ、同市上谷中にある同施設内の女性入居者(91)の部屋で、女性の左腕を殴ってけがを負わせた疑い。

 同署によると、女性は左腕の一部の皮膚がめくれ出血があり、同市内の病院に入院している。命に別条はない。骨折などの重傷はなかった。関係者が暴行を目撃しており、女性も「殴られた」と話している。鈴木容疑者は「女性の部屋に行ってない」とも説明しているという。

 暴行を把握した同市が12日午前10時ごろ「施設職員が入居者へ虐待している」と署に相談。署員が同施設に出向き、鈴木容疑者に任意同行を求めた。鈴木容疑者は同施設の運営者で介護も担当しており、女性を含む入居者と日常的に関わりがあったという。事件当日は勤務日だった。

 同市と県によると、同施設を巡っては、同市が9日にも「虐待が疑われる」との情報を受けた。同市は12日の逮捕前、県職員とともに立ち入り調査を実施し、鈴木容疑者と社長の男性、職員数人から事情を聴いた。

 同市は被害女性を含む入居者9人からも話を聞いており、日常的な虐待がなかったか今後も調査を進める。虐待を認めた場合、業務停止などの権限はないが、高齢者虐待防止法に基づき改善に向けた指導を行う。

◆「やっているはずない」運営会社社長暴行を否定

 取締役の逮捕を受け、運営会社の男性社長は13日、千葉日報社の取材に左腕の皮膚がめくれて出血するけがを負った女性について「皮膚が弱く、介護中にすれてむけることもある」と説明し「(鈴木容疑者が)やっているはずない」と暴行を否定した。

 社長によると、同施設には50代~90代の男女9人が入居。持病や高齢のため介護が必要な入居者もいる。12日は社長と鈴木容疑者、職員3人の計5人が出勤。容疑者が介護を担当する機会は多くなかったという。

 女性について社長は「薬の副作用から皮膚が弱くなっている」と説明。2カ月ごとに皮膚科を受診して薬を処方されており、14日も受診予定だったという。

 県警は暴行があったとされる時間を午前7時35分ごろとみているが、社長は「その時間あたりは車で(鈴木容疑者と)一緒にごみ捨てに行った。部屋に入ることも少ない」と訴えた。「入居者やその家族からの苦情もない」という。


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