“肺炎いじめ”防止を 児童生徒に文書配布 千葉県教委

 新型コロナウイルスによる肺炎に関するいじめ対策として、千葉県教育委員会は、未然防止の取り組みや被害児童らのケアを徹底するよう県内の公立小中学校と高校、特別支援学校に通知した。「いじめを学校からなくしましょう」と訴える文書も作成し、児童生徒へ配布している。

 文書では感染拡大防止に向け「懸命に働いている御家族を持つ、みなさんの仲間を傷つけるような言葉や行動」をしないように求めている。また、手洗いの励行、せきやくしゃみが出るときにはマスクを着用することなど従来の感染予防策も呼び掛けている。

 「困ったことがあれば、先生や家の人に相談しましょう」ともあり、相談窓口として「24時間子供SOSダイヤル」((電話)0120-0-78310)を案内している。

 通知は、2011年の東京電力福島第1原発事故で避難した子どもに対するいじめが発生したことを教訓に出された。県教委は、中国からの帰国者が滞在するホテルと病院の従業員の子どもがいじめに遭ったという報道を受け、文書作成を決めた。

 鴨川市教育委員会によると、市内の10小中学校で実施したアンケートでは、コロナウイルスに関するいじめが5件確認された。「コロナ(ウイルス)にかかっている」とからかわれたり「友人がコロナウイルスと言われていた」という内容だった。

 鴨川市の亀田総合病院には、勝浦市のホテルで経過観察に入っていて、ウイルス検査で感染が確認された帰国者2人が入院している。アンケートでは、家族が病院関係者であることを理由とするいじめはなかったという。


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