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新型コロナウイルス情報

「風評で観光客減る」 勝浦市民広がる不安 週末イベント中止も 新型肺炎帰国2人感染

中止になったeスポーツ大会のポスターを外す小原会長=30日午後1時半ごろ、勝浦市
中止になったeスポーツ大会のポスターを外す小原会長=30日午後1時半ごろ、勝浦市

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がる中国・武漢からの帰国者が滞在する勝浦市のホテルで30日、2人から陽性反応が出たことが明らかになった。市は感染拡大阻止へ万全の態勢を構築するために対策本部を設置し、2月2日に予定されていた二つのイベントの中止が決まった。市民には「風評被害で観光客が減る」と不安が広がる一方、「勝浦で疲れ癒やして」と帰国者を気遣う声も上がった。

 市内で商店を営む男性(53)は、観光地の勝浦が帰国者の受け入れ先に選ばれたことを疑問視。「なぜ公共施設でなかったのか」と語気を強めた。昨秋相次いだ台風で被害が少なかったにもかかわらず、客足が減ったまま戻らないと指摘し「また風評被害を受ける」と憤った。

 小学生など3人の子どもを育てる母親(32)は、ホテルに勤めている保護者が大勢いると説明し「もし子どもたちに感染が広がったらどうしよう」と心配顔。市内の店ではマスクが品薄だといい「市が帰国者の受け入れを早く教えてくれたら、もっと良い対応ができたのに」と困惑していた。

 市観光協会の渡辺幸男会長(76)は「安全だと聞いていたのだが、先が見えない」と不安な心境を吐露。検査結果が陰性だった帰国者を「勝浦で心身の疲れを癒やしてもらえれば」と気遣い、2月22日に開幕する「かつうらビッグひな祭り」に触れ「温かく迎える準備をしています」と来場を呼び掛けた。

 市は市民の不安解消へ29日夕に対策本部を設置。感染拡大防止へ市芸術文化交流センターを会場にする「子ども子育てフェスタかつうら」と、市中心部の土産店で行ってきた「eスポーツ大会」の中止を決めた。

 子育てフェスは子供服のリユースや親子料理教室など子育て支援の一環で5回目を迎える恒例行事。eスポーツ大会は勝浦中央商店会の主催で、今回はコスプレーヤーが初めて参戦し動画配信する予定だった。同会の小原俊浩会長(55)は「準備を進めてきたが安全を確保できず、市役所と相談して中止にした。イメージダウンにならなければいいが」と話した。


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