カート細工し金密輸 韓国人ピアニストら6人摘発 成田税関

真ん中の金属製ケースがグループが製作したもの。朴容疑者らは金塊をこの中に隠し、本来のシール部分に磁石で張り付けて密輸していたという=30日、成田空港第2ターミナル
真ん中の金属製ケースがグループが製作したもの。朴容疑者らは金塊をこの中に隠し、本来のシール部分に磁石で張り付けて密輸していたという=30日、成田空港第2ターミナル

 空港内で手荷物運搬に使うカートに細工をして金塊計24キロ(約11億円相当)を隠し、香港から韓国経由で成田空港に密輸したなどとして、東京税関成田支署は30日、消費税法違反と関税法違反(無許可輸入)などの疑いで、密輸グループの主犯格で韓国籍のピアニスト、朴明祐容疑者(55)=東京都新宿区=ら男女6人を警視庁と合同で逮捕したと発表した。逮捕は29日。グループは2017年5月ごろから497キロ(約24億7500万円相当)の金塊を密輸して約2億円を不法に得ていたとみられ、同支署などで裏付けを進めている。

 ほかに逮捕されたのは運び屋との調整役とされる朴容疑者の愛人で無職、石井操(58)=さいたま市=と息子の会社員、翔(25)=同、いずれも韓国籍で朴容疑者の知人の会社役員、姜旭(58)=東京都足立区、会社役員、金周明(58)=同練馬区、朴容疑者の息子で職業不詳、奎泰(24)=同新宿区=の5容疑者。

 逮捕容疑は17年10月24日、成田空港で、翔容疑者がスーツケース内に金6キロを隠して密輸しようとし、消費税約221万円の支払いを免れようとした。同月4日には操容疑者ら3人がカートに隠す手口で金6個を密輸し約660万円の支払いを免れた疑い。

 同支署によると、グループでは成田、羽田両空港のカートを持ち帰り大きさなどを計測。カートのレバー付近のかごに貼ってある使用方法を示すシールを国内の印刷店で偽造し、そこにかぶせる金属製ケースも知人の加工業者に作らせ、磁石を使って金を隠したケースをくっつけて税関検査を通過する手口で密輸していたという。

 翔容疑者が細工されたカートで検査を通過しようとした際、検査官がケース部分の厚みを不審に思い追跡。トイレで金をスーツケースに入れ替えていたことが発覚した。グループには朴容疑者の親族を中心に日本人を含め約30人いたという。


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