金塊密輸容疑3人逮捕 千葉市の男ら21人3億円分に関与か 千葉県警

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押収した金塊と犯行に使用されたとみられる衣服=27日、成田空港第2ターミナル
押収した金塊と犯行に使用されたとみられる衣服=27日、成田空港第2ターミナル
成田空港署に入る初田容疑者=27日午前(共同)
成田空港署に入る初田容疑者=27日午前(共同)

 千葉県警生活経済課は27日、1億円相当の金塊22キロを密輸したとして、関税法違反(無許可輸入)や消費税法違反などの疑いで、千葉市中央区松波2、アルバイト、勝地聡容疑者(36)ら男3人を逮捕した。他に金塊の運び役や換金役の日本人の男女18人が関与し、およそ1カ月間で今回の容疑分を含めた金塊計66キロ、3億円相当を密輸したとして、10月にも東京税関成田支署が千葉地検に告発する。

 他に逮捕したのは、埼玉県三郷市戸ケ崎、アルバイト、初田宏平容疑者(45)と東京都杉並区永福4、会社役員、伊藤幹雄容疑者(48)。

 3人の逮捕容疑は、仲間と共謀し2015年6月29日~7月9日、成田と羽田両空港の税関に申告せずに金塊計22キロを密輸し、消費税など約815万円を免れた疑い。同課によると、3人は容疑を認めている。

 香港で金塊を買い付け、経由地のマレーシアやシンガポールの空港で少なくとも男女6人の運び役に衣服の下に1キロの金塊を2~4個ずつ隠させ、日本に持ち込ませた。金塊は都内などで正規に換金していた。

 同支署によると、同年7月16日、マレーシアから帰国した男が金塊4個を隠し持っているのを税関職員が見つけ発覚。金塊の換金記録や渡航記録などから、同6月29日から7月31日までの間に逮捕された3人を含む計21人が、計66キロの金塊密輸に関与し、消費税など計約2300万円を免れようとした疑いが持たれている。

 逮捕された3人は昔からの知り合いで、初田容疑者が中心的な役割を果たし「消費税分が簡単にもうけになるので、犯罪と知りながらやった」と供述。知人や元同僚ら17人を運び役として勧誘し、1回当たり約10万円の報酬で密輸させていたとみられる。

 勝地容疑者は運び役の調整や金塊の買い付けをしていた。初田容疑者とは同じコールセンターでアルバイトをしていた。

 財務省などによると、日本では金を正規に輸入すると税関で消費税がかかるため、8%に増税された14年ごろから密輸事件が急増している。