千葉県警、全国ワースト脱却へ 交通死亡事故で特別対策

ワゴン車にはねられ男女3人が死亡した野田市内の事故現場=昨年3月
ワゴン車にはねられ男女3人が死亡した野田市内の事故現場=昨年3月

 千葉県内の昨年1年間の交通事故死者数が全国ワーストとなったことを受け、千葉県警が死亡事故抑止年初特別対策を実施している。24日に始まり2月7日までの15日間、本部の警察官を各署に派遣するなど態勢を強化し、全域で速度超過違反や飲酒運転を取り締まる。事故多発時間帯の街頭監視活動にも力を入れ、悲惨な事故を防ぐとともにワースト脱却を目指す。

 県警交通総務課によると、昨年の死者数は前年から14人減の172人。全国の速報値比較では、おととしまで16年連続でトップだった愛知県の156人を大幅に上回り、統計が残る1948年以降、初めて全国ワーストとなった。

 今年は第10次千葉県交通安全計画で示された「死者数150人以下」の目標達成が懸かる最終年だが、年明け早々、船橋市内で50代男性がはねられる死亡ひき逃げ事件が発生するなど23日時点で9人が死亡。こうした背景から、県警は死亡事故に歯止めをかけるための特別対策に乗り出した。

 期間中は本部の交通部門で勤務する警察官が各署に出向き、署員と共に活動する。主に、死亡事故に直結する速度超過違反や後を絶たない飲酒運転の取り締まりを実施。隣接署とも連携して広域で行うことにより、ドライバーの意識の引き締めも図る。

 また、各署ごとに分析した事故多発時間帯に狙いを定め、主要交差点などで監視の目を光らせる。白バイやパトカーも現場で機動力を生かし、各地で「見せる・目立つ・取り締まる」を念頭に置いた活動を展開するという。
 同課は「昨年は172人の尊い命が失われる残念な結果になった。不幸な事故を一件でもなくすため、全力で取り組みたい」としている。


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