雪の中 熱心に見学 「地球の歴史ひもといた」 決定から一夜 【市原から世界へチバニアン】

仮設ガイダンス施設「市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター」の展示資料を見学する家族連れ=18日午後0時20分ごろ、市原市田淵
仮設ガイダンス施設「市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター」の展示資料を見学する家族連れ=18日午後0時20分ごろ、市原市田淵

 国の天然記念物、市原市田淵の地磁気逆転地層などに基づき、約77万4千~12万9千年前の地質年代の名称が「チバニアン(千葉時代)」に決まったことを受けて、決定翌日の18日、家族連れなどが根拠となった同地層を訪れ見学した。雪が降る悪天候にもかかわらず、混雑を避ける狙いで来た熱心な見学者もいた。

 凍えるような寒さとなる中、見学者が養老川沿いの同地層に向かった。東京都江戸川区の会社員、猪野裕司さん(42)は妻、長女、長男と小湊鉄道で訪れた。猪野さんは「チバニアン決定を知り、見に行かねばならないと思った。地層を調査し地球の歴史をひもといた人たちの探究心に感心した」と語り、現地を見てうれしそうだった。

 猪野さん家族は、仮設駐車場内にある市の仮設ガイダンス施設「市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター」(愛称・チバニアンビジターセンター)で展示資料も見学した。

 八千代市の会社役員、入江一徳さん(62)は「チバニアン決定は、千葉県にとってこれ以上の朗報はない。悪天候だから見学者が少ないだろうと思い来た」と述べ、チバニアンガイドの西山三浩さん(58)の案内で熱心に同地層を見学した。案内後、西山さんは「地学への関心が一気に高まると思う」とチバニアン決定の効果を期待した。

 千葉市緑区の会社員、杉山敦さん(32)は「天気が悪いので、すいていると思った」。市原市の会社員、菊池貴夫さん(38)も「この天気なら(見学者が)少ないと予想して訪れた」とそれぞれ話した。

 仮設ガイダンス施設を管理する地元住民有志の「田淵わかば会」関係者によると、同日の施設来館者は約40人。天候が悪いにもかかわらず通常の土日曜並みといい、チバニアン決定の効果と推測した。市教委は19日も交通誘導などに対応するため、担当課職員が備えることにしている。

 国際地質科学連合は17日、同地層などの千葉セクションを、前期-中期更新世境界の国際境界模式層断面とポイント(GSSP)に日本で初めて認定した。これにより、約77万4千~12万9千年前の地質年代の名称がチバニアンに正式決定された。


  • LINEで送る