千葉市住民票誤交付 別人宅訪れ「借金返せ」 警察駆け付ける騒ぎに

 千葉市は18日、中央区役所市役所前市民センターで、債権者からの第三者請求で債務者の住民票を交付した際、誤って名前が同じ別の市民の住民票の写しを渡したと発表した。債権者側はこの別人宅を借金回収のため訪問し、警察官が駆け付ける騒ぎになったという。

 同区市民総合窓口課によると、11月11日に債権者の男性から債務者の住民票交付申請があり、職員が別人の住民票の写しを誤って交付した。名字や生年月日が申請内容と異なっていたが、名前は同じで十分に確認せず渡していた。

 今月1日、債権者の代理人が住民票記載の住宅に借金を回収しに行った際に「借金を返せ。証拠はそろっている」と迫ったが、住民は身に覚えがないため110番通報した。警察官が事情を確認したところ、別人だと分かり誤交付が発覚した。

 センターでは当時、5人が勤務。交付の際は、受け付け、照合、交付の各段階で、職員が申請書にサインをすることになっていたが、受け付け以外の欄は空白で、誤った経緯は不明だという。債権回収の場合など法律が定める要件を満たせば、本人や家族以外でも住民票の写しを申請できる。

 市は被害者らに謝罪し、今月10日に誤交付した住民票を債権者から回収した。市の担当者は「あり得ない事態が発生した。被害者や市民にご迷惑を掛け、心よりおわびする」と陳謝し「名字や生年月日は違っており、確認すれば防げたはず。ダブルチェックや申請者への確認を徹底したい」と話した。


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