アワビ漁復活へ寄付募る ネット通じ300万円目標 南房総市

 台風15号などで深刻な被害が出たアワビ漁復活へ向け、南房総市は、地域課題解決の資金をふるさと納税で調達する「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)による寄付を募っている。300万円を目標額とし、集まった寄付金はアワビの稚貝購入費や餌代、水槽の維持管理費などに充てる。

 房州地域のアワビは、肉厚で歯ごたえが良く、濃厚な味わいが特長。同市では安定した漁獲高を確保するため、アワビの稚貝を放流して水揚げする「育てる漁業」に東安房漁協と共同で取り組んでいる。

 しかし、今回の台風15号などによる長期停電の影響で、アワビを備蓄する海水プールの温度調節ができなくなり、育成していたアワビが死滅。市企画財政課によると、被害額は成熟したアワビを含め約3千万円に上るという。

 GCFは、クラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み。自治体が広く関心や共感を呼ぶプロジェクトを立ち上げることで、資金を調達する。返礼品には来年漁獲する房州黒あわびなどが用意されるといい、同課は「千葉ブランド水産物にも認定されている南房総のアワビを滅びさせるわけにはいかない。漁を続けていくためにも、ぜひ応援してほしい」と呼び掛けている。

 寄付は来年2月22日まで、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」のGCFプロジェクトページより。


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