3連休、台風警戒 「シート掛けたのに」 被災者広がる不安 15号被害の千葉県南部 

屋根にブルーシートが掛けられた鋸南町の住宅=20日午後(共同)
屋根にブルーシートが掛けられた鋸南町の住宅=20日午後(共同)

 大型の台風17号の影響で、きょう21日からの3連休の千葉県内は雨の予報となっている。銚子地方気象台によると、現状では風雨は激しくなさそうだが、台風の進路次第で変わる可能性があり注意が必要だ。台風15号で住宅に大きな被害を受けた被災者からは「ブルーシートを掛けたのに、またはがれてしまうのでは」と不安視する声が上がった。

 強風で瓦が吹き飛び、ブルーシートで覆われた屋根の住宅が目立つ鋸南町。20日も雨や強い風に備えて家を補強する住民の姿が見られた。

 岩井袋地区の藤川初江さん(75)はボランティアの協力で、ブルーシートで覆った窓をプラスチック製の板で補強。「これ以上台風が来ると困る。災害ごみも怖いので、早く片付けてほしい」。町内でカフェを営む福原雅代さん(61)も「実家が大きな被害を受けた。せっかくブルーシートを掛けたのに、またはがれてしまうのでは」と心配した。

 一時、県内最大の停電が発生した市原市民も20日、連休中の天候を危惧。台風15号で自宅1階と2階の瓦屋根が一部飛ばされた女性(85)は「危ないので再び飛ばないか心配。雨漏りはないが、また降る雨で被害が悪化しないと良いけれど…」と話した。

 自営業の男性(55)も自宅の瓦屋根が飛ばされ「シートでしっかりと補強したが、強い風が来たら大丈夫だろうか」と不安げだった。ゴルフ練習場のポールが倒れ自宅が被害に遭った50代女性は荷物を取りに来たといい「シートなど応急処置もできず、ポールが突き刺さった。せめて1階にあるものを少しでも持って帰りたい」と天を仰いだ。

 同気象台によると、21日は台風と共に北上する前線の影響で、県全域で雨の予報。雨量は「前線に近い県南部でも1時間に最大10ミリ程度で、大きな心配はない」(担当者)。風速も南部で10~12メートルで、注意報レベルにはならないという。

 一方、22日には台風の接近により、雨量が多くなるとみられる。北関東では1日に100ミリの強い雨が降りそうで、「進路次第では千葉の北部も影響を受ける」(同)という。23日午後にはやむ見通し。

 県南部では屋根にブルーシートを張る家屋もまだ目立つが、連休中は屋根に上っての補修作業に注意が必要。県消防課は「いすみ市などではやや強い風になる見込み。十分注意して」と求めている。SNS(会員制交流サイト)などでも注意喚起する。気象庁も台風15号の被災地域で断続的にやや強い風や雨が降るとして、屋根の修繕は控えるよう呼び掛けた。


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