過積載運転手を書類送検 千葉市の3人死亡事故 容疑で千葉県警

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県道で横転し、軽乗用車を押しつぶした大型トレーラー=昨年9月、千葉市若葉区(写真は一部加工してあります)
県道で横転し、軽乗用車を押しつぶした大型トレーラー=昨年9月、千葉市若葉区(写真は一部加工してあります)

 千葉市若葉区中野町の県道交差点で昨年9月、大型トレーラーが横転し下敷きになった軽乗用車の家族3人が死亡した事故で、千葉県警交通捜査課と千葉東署は5日、道交法違反(過積載)などの疑いで、トレーラーの在原伸悟運転手(27)=八千代市=を書類送検した。トレーラーの最大積載量は約29トンだったが、事故当時はコンテナを含めて鉄くずなど約47トンを積んでいたとみられる。

 書類送検容疑は昨年8月2日から事故があった9月8日まで11回にわたり、最大積載量を超える鉄くずなどを車両に積んで運転した疑い。同日、同区中野町の市道で、道路管理者の許可を受けなければ通行できない車両総重量20トン、長さ12メートル超のトレーラーを市の許可がないまま運転した疑いも持たれている。

 同課によると、在原運転手は過積載について利益を優先したという趣旨の供述をして容疑を認めている。

 また、県警は過積載を知りながら防止策を講じなかったなどとして、同法違反容疑と貨物自動車運送事業法違反(無許可一般貨物自動車運送事業経営)の疑いで、在原運転手の勤務先で家族が経営するリサイクル業「在原商店」(八千代市)と男性社長(55)=同市=を書類送検した。

 荷主の金属売買業「丸二商店」(八街市)と男性会社員(33)=佐倉市=についても、過積載で在原運転手と共謀したなどとして、道交法違反容疑で書類送検している。

 事故は昨年9月8日午前8時45分ごろ、同区中野町の県道で発生した。トレーラーが坂道を下り、交差点を左折する際、曲がりきれずに横転。対向車線で信号待ちをしていた軽乗用車が下敷きになり、大網白里市の会社役員、吉田亮さん=当時(43)=と妻の葵さん=同(37)=、吉田さんの父親で千葉市緑区の隆さん=同(70)=の3人が死亡した。

 千葉地検は、在原運転手に対する自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑を処分保留にしており、今回の道交法違反容疑などを含めて処分を決める見通し。