7日から通行禁止に 大型貨物、現場付近で規制 千葉市トレーラー横転3人死亡事故受け

  • LINEで送る

大型トレーラーが横転した殿川橋交差点。手前の道路で大型貨物車などの通行が禁止される=千葉市若葉区中野町(写真の一部を加工)
大型トレーラーが横転した殿川橋交差点。手前の道路で大型貨物車などの通行が禁止される=千葉市若葉区中野町(写真の一部を加工)

 千葉市若葉区中野町の県道交差点で9月、大型トレーラーが横転し下敷きになった軽乗用車の家族3人が死亡した事故を受け、千葉県警は7日から、トレーラーが走行してきた国道126号と現場交差点を結ぶ道路で、大型貨物車などの通行を禁止する。再発防止が目的。悲劇的な事故を繰り返してはいけないと、通行規制を要望していた周辺住民からは、ドライバーにルール順守を望む声が聞かれた。

 規制区間は、事故が起きた県道「殿川橋交差点」と国道126号を結ぶ計約350メートル。車両総重量8トン以上か、最大積載量5トン以上の貨物車やクレーン車などの大型特殊自動車が規制対象。バスは除外する。対象車は、同交差点から約750メートル離れた中野インター入口交差点を通行することになる。

 事故後の県警などの現地診断では、規制区間方面から左折した場合、交差点内で道路がセンターラインに向かって傾斜する“逆バンク”になっていることを確認。荷物を積んだ貨物車は特にバランスを崩す可能性があることが判明した。

 規制区間は車線が狭く、大型車同士はすれ違うのがやっと。坂道でスピードが出やすいことに加え、歩道が整備されていない箇所もある。県警は、道路状況から大型貨物車の通行は危険性があり、歩行者の安全が確保できないと判断した。

 また、県警は11月初旬、規制の影響を見極めるため、同区間で対象となる車両の通行量を調査。平日の1日と日曜日にいずれも午前8~11時、午後2~5時に調べ、平日の通行量は87台、日曜日は7台だった。規制しても大きな影響はないとして、通行禁止を決めた。

 「登下校で通る小学生の安全を確保して」「以前から事故現場で信号待ちする際、左折してくるトラックが怖かった」。事故後、地元から大型貨物車の通行規制を求める声が強まっていた。

 近くの国道で孫が交通事故に遭い、足の指を失ったという女性(87)は「子どもたちも歩く道なので、大型車が通るたびに心配だった。多くの車が規制を守ってくれれば」と通行規制を歓迎し、ドライバーにルール順守を強く求めた。

 事故現場脇の歩道には、いまも花が手向けられている。近くに住む70代女性は「同じような事故を防ぐことができるのであれば、被害者の無念が少しでも晴れると思う」と話していた。

◇千葉市トレーラー横転3人死亡事故 千葉市若葉区中野町の県道交差点で9月8日朝、左折しようとした大型トレーラーが横転し、対向車線で信号待ちをしていた軽乗用車の会社役員、吉田亮さん=当時(43)、大網白里市季美の森南4=ら家族3人が、積み荷の鉄くずなどの下敷きになり死亡した。県警はトレーラーを運転していた八千代市の男性(26)を現行犯逮捕し、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で送検。千葉地検は処分保留で釈放し、任意で捜査を続けている。過積載や運転ミスが疑われる。