夫に懲役15年 地裁判決母は求刑上回る7年 柏の妻殺害遺棄

弥谷鷹仁被告
弥谷鷹仁被告

 柏市の弥谷麻衣子さん=当時(30)=の遺体が夫の実家敷地内に埋められた事件で、殺人などの罪に問われた夫で元銀行員、弥谷鷹仁被告(37)と殺人ほう助などの罪に問われた母親で無職、弥谷恵美被告(64)の裁判員裁判の判決公判が12日、千葉地裁で開かれた。岡部豪裁判長は鷹仁被告に懲役15年(求刑懲役17年)、恵美被告には懲役6年の求刑を上回る懲役7年を言い渡した。

 公判では殺人ほう助の意思の有無が争点となり、恵美被告は持ち掛けられた殺害の話について「殺害する訳がないと信じていた。調子を合わせて息子をなだめようとしていた」と主張していた。

 判決で岡部裁判長は、恵美被告が遺体の遺棄場所に自宅敷地を挙げ、埋めるための道具を準備した点などから、殺人ほう助の意思があったと判断。具体的な殺害方法にまで踏み込んだ提案もあったとして「沈静化の範囲を超え、積極的関与と評価すべき」と述べた。

 量刑理由では、両被告が綿密に計画を練り麻衣子さんの行方不明を装うことを企て、遺体遺棄の準備をした上で殺害、犯行後も証拠隠滅を図ったと指摘。「その計画性の高さは同種事案の中でも際立っている」と批判した。

 麻衣子さんからの暴言や暴力で精神的に追い詰められていたと主張した鷹仁被告には「選択肢が複数あったにもかかわらず、短絡的に殺害に及んだ」。恵美被告には計画の障害を排除するなど手助けの程度が極めて大きい点を挙げ、「ほう助犯の中では最大限の非難に相当する」と求刑を上回る判決の理由を説明した。

 判決によると、鷹仁被告は昨年3月4日午後2時半ごろ、自宅で睡眠導入剤を混ぜたカレーライスを麻衣子さんに食べさせ、同4時半~5時ごろの間、柏市内の路上に止めた乗用車内で首を両手などで絞めて殺害。恵美被告と共謀し、同7時50分ごろ、実家敷地内に事前に掘っておいた穴に麻衣子さんの遺体を埋めて遺棄した。


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