夫「子ども守るため」 被告人質問で動機供述 柏の妻殺害遺棄

  • LINEで送る

 柏市の弥谷麻衣子さん=当時(30)=の遺体が夫の実家敷地内に埋められた事件で、殺人などの罪に問われた夫で元銀行員、弥谷鷹仁被告(37)と、殺人ほう助などの罪に問われた母親で無職、弥谷恵美被告(64)=茨城県取手市井野台4=の裁判員裁判の第4回公判が29日、千葉地裁(岡部豪裁判長)で開かれた。鷹仁被告は被告人質問で妻から日常的に暴力を受け、子どもにも危害を加えそうだったと説明し、「子どもが殺されると思い、守るためだった」と殺害動機を述べた。

 殺害した昨年3月4日を思い返し「ひどいことを言われ続け、土下座している際に頭を蹴られた。もう限界だった」と当時の心境を吐露した。

 殺害方法については、自身に処方された睡眠導入剤10錠を混ぜたカレーライスを麻衣子さんに食べさせ、人けの無い場所に止めた車の中で両手と延長コードで10分以上首を絞めたと述べた。殺害を考え始めたのは昨年2月初旬で、恵美被告には殺害のおよそ3週間前にその意思を伝えたと明かした。

 一方、殺人ほう助罪の成立が争点となる恵美被告に関しても質問が及んだ。検察側は、鷹仁被告が「恵美被告から『(殺害するのは)本気と思った』と言われた」と供述していたと指摘。鷹仁被告はその供述について「言ったかも知れない」と答えた。

 麻衣子さんへの思いを問われると「本当にかわいそうなことをした。今でも首を絞めた時の『パパやめて。苦しい』という声が頭の中で毎日聞こえてくる」と声を震わせた。