肉製品輸入できません 対応厳格化、違反者に警告も 成田空港

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旅客の荷物を調べる検疫探知犬=22日、成田空港第2ターミナル
旅客の荷物を調べる検疫探知犬=22日、成田空港第2ターミナル

 肉製品は日本に持ち込めません-。成田空港で22日、肉製品の違法な輸入への対応が厳格化された。昨年の中国でのアフリカ豚コレラの発生を受け、農林水産省動物検疫所は旅客の携帯品検査を強化しており、同日からは違反者への警告やパスポート情報などのデータベース化を開始。同検疫所は「隠蔽(いんぺい)など悪質性があれば、1回でも警察に通報する」としている。

 同検疫所によると、アフリカ豚コレラが国内に持ち込まれた事例は昨年10月1日以降28例あり、今年1月には旅客の携帯品として到着した豚肉製品2件から感染力のある生きたウイルスが見つかった。

 アフリカ豚コレラウイルスが日本の水際まで到達した背景を踏まえ、同検疫所では対策を強化。個人消費やみやげ目的であっても、肉製品の違法な持ち込みが確認された場合には警告書を交付し、違反者のパスポート番号などをデータベース化。持ち込みを繰り返すなど悪質性が認められる場合には、警察に通報または告発する。

 輸入検査を受けずに畜産物を持ち込み家畜伝染病予防法に違反した場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる。

 厳格化初日の22日は、中国便などの旅客に対し、家畜防疫官が肉類などの所持の有無について質問。検疫探知犬も出動し、旅客のスーツケースなどをチェックした。探知犬が反応した男性の荷物を調べたところ、ソーセージを挟んだパンや豚肉の入ったパイ計16個が見つかり、男性は注意を受けてパン類を放棄した。

 同検疫所の伊藤和夫所長は「アフリカ豚コレラにはワクチンも治療法もなく、国内に入れば日本の食生活への大きな被害が予想される」と警戒姿勢を示した。