「恨み買う人ではない」 知人ら驚き 惜しむ声 地域活性化、精力的に  石川・木更津市議殺害

2014年の木更津市長選で出馬会見する石川市議
2014年の木更津市長選で出馬会見する石川市議

 木更津市の石川哲久市議(71)=1期目、同市中央2=が9日夜、自宅マンションで刃物のようなもので刺されて死亡した。石川市議は、国土交通省職員時代などの経験を生かして地元のまちづくり団体で活動し、2015年4月の市議初当選後も地域活性化に精力的に取り組んでいた。知人らからは「明るくて気さく」「恨まれるような人ではない」などと、驚きや惜しむ声が聞かれた。

 17年5月には「羽田・木更津東京湾トンネル鉄道」と題する私案を千葉日報紙面に寄稿。アクアラインとは別に東京湾に海底トンネル(アクアレール)を新設して、羽田空港とJR内房線を鉄路で結ぶ構想で「空港の先に存在する房総半島の魅力ある住宅地や就業地とつなぐ」として、交流人口や定住者の増加などが見込めると訴えた。

 「国家的事業であっても、地元からの発想・要望・熱意があってこそ、その第一歩が動き出せる」「活力と優しさのあふれる地域を子どもたちに届けたい」と、思いを記していた。

 石川市議の突然の死に、近くに住む親族の男性(47)は「市のためやってくれていた。恨みを買ったり、人を恨むタイプの人ではない」としのび、飲食業の男性(56)は「明るくて気さくな方。心当たりはなく、びっくりしている」。同じ町内会の男性(72)は事件当日の午前、市内で行われた式典で石川市議と会った。「元気でいつもと変わらない様子だった。しばらく町内は混乱するだろう」と落胆していた。

 渡辺芳邦市長は千葉日報社の取材に「突然のことで大変驚いている。まちづくりへの力を借りたいと思っていて、本人からも力になりたいと言われた。議会でいろいろな議論をしてきて、これから大事な時期でもあったので非常に残念」と話した。


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