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<木更津市議殺害>娘婿に懲役17年求刑 検察「絶命するまで攻撃し残虐」

石川祥一被告
石川祥一被告
石川哲久さん
石川哲久さん

 木更津市のマンションで昨年3月、市議の石川哲久さん=当時(71)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた娘婿で無職、祥一被告(45)=岡山市北区=の裁判員裁判の論告求刑公判が29日、千葉地裁(平塚浩司裁判長)で開かれた。検察側は「負傷して流血する被害者に絶命するまで執拗(しつよう)に攻撃しており残虐」として懲役17年を求刑し、弁護側は10年を下回る懲役を求め結審した。判決は来月7日。

 論告で検察側は、祥一被告は軽傷で、哲久さんの抵抗は弱かったとして「一方的に攻撃を加え続け、殺意は強固だった」と主張した。

 さらに検察側は、哲久さんから議員を目指すよう説得されたとする祥一被告の訴えを、妻の証言から「自ら決断した」と否定。出馬を巡って妻とけんかになり、羽交い締めにしたことをきっかけに離婚を求められたが、「自らの行動から目を背けて被害者に責任転嫁し、恨みを募らせた犯行経緯に酌量の余地はない」とした。

 最終弁論で弁護側は綿密な計画性がなく、もみ合いとなり攻撃してしまったとして「軽い事件ではないが、極めて重い事件とも言えない」と主張。「うつ病の影響で精神状態は限界だった」と述べた。

 弁護側は、哲久さん宅への訪問は話し合うためだったと改めて強調。凶器を持参したのは、夫婦げんかをした際に哲久さんから殴られ、恐怖心があったからで「異常なことだと分からない状態だった」と指摘した。

 最終意見陳述で祥一被告は「大切な命を奪い申し訳ありません。一生かけて罪を償う」と述べた。

 妻も意見陳述し「(祥一被告が)逮捕された今も安心して生活できない」と厳罰を求めた。

 起訴状によると、昨年3月9日午後7時20分~同8時50分ごろ、木更津市中央2のマンションの哲久さん方に無施錠の玄関ドアから侵入し、玄関前通路付近で哲久さんの頭部をハンマーで多数回殴ったり胸部を包丁で多数回刺すなどして殺害したとされる。


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