九十九里女性切断遺体 殺人容疑で長男再逮捕 千葉県警、捜査本部に格上げ

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 大網白里市などの九十九里浜で昨年9~10月、無職、山田容子さん(75)=八街市八街ほ=の切断された胴体や頭部などが相次いで見つかった事件で、千葉県警は6日、殺人の疑いで容子さんと同居していた長男で無職、基裕容疑者(38)=死体損壊・遺棄の罪で起訴=を再逮捕した。県警は東金・茂原署合同特別捜査班を設置して調べていたが同日、東金署捜査本部に格上げし、80人態勢で調べる。

 再逮捕容疑は昨年9月26日ごろ、自宅や周辺で何らかの方法で容子さんを殺害した疑い。司法解剖の結果、死因は分からなかった。遺体は死亡後、切断されたとみられる。

 捜査関係者によると、供述の矛盾点や防犯カメラの映像などの客観的証拠や、容子さんに急死するような持病はなかったことなどから基裕容疑者が殺害した疑いがあると判断した。

 昨年11月に死体遺棄・損壊容疑で逮捕された際には事実を認めていたが、その後否認に転じたという。捜査関係者によると「財産を巡り母と口論になり、肩を揺さぶり、翌朝起きたら死んでいた」と供述していた。

 県警は昨年9月下旬、容子さんの遺体を自宅でのこぎりなどで切断し、胴体や頭部などを大網白里市四天木周辺に遺棄した疑いで基裕容疑者を同11月に逮捕。地検は翌月、死体損壊・遺棄の罪で起訴した。

 遺体は同9月29日~10月8日、同市などの九十九里浜一帯4カ所で見つかった。両腕や両足首は見つかっていない。

 亡くなった容子さんの自宅周辺では、基裕容疑者が殺人容疑で再逮捕されたことを受け、改めて驚きの声が上がった。

 近所の50代女性は、基裕容疑者と容子さんが二人で車に乗って買い物に行く姿を何度も見掛けたという。「(容子さんは)息子を溺愛していたようだったし、息子もよく孝行していた。何か思い詰めることがあったのか」といぶかった。

 基裕容疑者の優しそうなあいさつが印象的だったという近くに住む70代女性は、「殺人を犯すような人には見えなかった。遺体切断もひどいが、何があったのか話してほしい」と真相を打ち明けるよう願った。