中高年、死後切断か 地元住民に不安広がる 大網白里女性胴体

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女性の切断遺体が見つかった事件で、現場付近を調べる県警捜査員=29日午後、大網白里市四天木
女性の切断遺体が見つかった事件で、現場付近を調べる県警捜査員=29日午後、大網白里市四天木

 29日朝に大網白里市四天木の堀川河口で女性の胴体部分だけの遺体が見つかり、県警は死体損壊・遺棄事件として東金署に特別捜査班を設置して捜査を始めた。現場は九十九里浜に面したのどかな海岸地域。事件でものものしい雰囲気に包まれ、地元の人からは「気味が悪い」「早く犯人逮捕を」との声が聞かれ、不安が広がっている。

 胴体遺体は、死後数日から数週間たった中高年の女性とみられ、死後に切断された可能性が高い。特捜班は県内外の行方不明者との照合を進め、10月1日に遺体を司法解剖して死因などを調べるが、遺体に目立った特徴はなく身元特定は難航する可能性がある。

 遺体は、県道や「波乗り道路」(九十九里有料道路)が架かる堀川の排水機場から河口へ約100メートル、川岸から約1メートルの浅瀬に浮いているのを同市の釣り人が見つけた。発見現場付近は規制線が張られ、県警捜査員が周辺や川に潜って遺体の見つかっていない部位や遺留物を捜索。夕方には付近を通る車を一台一台止め、不審者や不審な車両を見なかったか運転手に確認していた。

 近くの住民によると、排水機場横の階段を下りて河口や海岸に行くことができ、ハゼやボラ目当ての釣り人が来る場所。現場付近で週末に釣りをしているという近所のとび職の男性(42)は「河口にはごみや動物の死体がよく流れ着く。まさか遺体が遺棄されるなんて。解決するまで来られない」と顔をこわばらせた。

 近くに住む女性(82)は「60年以上ここで暮らしているが、大きな事件は全くなかった。(事件の)内容が内容だけに気味が悪い」。40代女性は「万が一、犯人が近所の人だったらどうしよう」と不安な様子。近くを歩いていた10代と20代の女性2人組は「優しい人ばかりで平穏なまちだったのに。早く犯人を逮捕してほしい」と早期解決を願った。