土砂運搬でトラブルか 香取の遺体遺棄 容疑者2人を送検

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焼損した遺体の一部が見つかった現場付近=9日午前、香取市玉造
送検のため成田署を出る飯島容疑者=9日午前9時50分ごろ
送検のため佐倉署を出る柴田容疑者=9日午前9時55分ごろ

 香取市玉造の山中で焼損した遺体の一部が見つかった事件で、死体損壊・遺棄容疑で逮捕された土木建設会社社長、飯島健司容疑者(76)=東京都足立区東綾瀬3=らと遺体の身元とみられる行方不明になっている成田市の60代会社経営男性との間で、男性が飯島容疑者の会社に発注した整地作業に使われた土砂を巡る金銭トラブルがあったことが9日、飯島容疑者らを知る関係者への取材で分かった。成田署捜査本部は、金銭トラブルが発端となり飯島容疑者らが男性を殺害した殺人容疑も視野に捜査を進める。飯島容疑者と同社役員、柴田正和容疑者(52)=同区谷中5=は同日、送検された。

 関係者によると今年1月、男性が経営する会社が建設・整地を発注した成田市山之作の資材置き場に、許可されていない土砂を運び込み整地作業をしていたことが分かり、トラブルになった。工期が迫っていたこともあり、男性が自分の会社を飯島容疑者の会社に数千万円で買い取らせることで解決を図ろうとしたという。

 2月末に交渉がまとまりかけたが、3月になって決裂したとみられ、男性は行方不明になった。関係者は「不正行為が分かり、飯島容疑者は男性に弱みを握られたと思っていたのでは」と話す。工期は2009年3月から今年3月末までだった。

 関係者によると、男性は今月3日午後3時ごろ、資材置き場で姿が確認されている。男性が使用していた車がなくなっており、資材置き場で飯島容疑者と落ち合い、車で移動した可能性があるという。

 捜査本部は、遺体は3日から4日にかけて損壊、遺棄されたとみている。遺棄現場はJR佐原駅から西へ約1・7キロの山中。周辺には田んぼが広がり住宅が点在する。住民女性(69)は「ニュースで知り驚いた。道が悪いので、山の付近にはあまり近づかない。昼も夜もほとんど人通りはない」と話した。

 飯島容疑者は9日午前9時50分ごろ、黒いジャージー姿で送検のため成田署から車両に乗り込んだ。柴田容疑者も同9時55分ごろ、黒縁眼鏡を掛け上下グレーのスウェット姿で、報道陣に視線を向け佐倉署から送検された。