時代命名「最後の機会」 チバニアンまとめ役 岡田教授が講演

「チバニアン」の研究について講演する岡田教授=27日午後、千葉市中央区の京葉銀行文化プラザ
「チバニアン」の研究について講演する岡田教授=27日午後、千葉市中央区の京葉銀行文化プラザ

 国際学会の1次審査を通過した、市原市田淵地区の地層にちなんで地球史のうち77万~12万6千年前を「チバニアン(千葉時代)」とする申請のまとめ役を務めた岡田誠茨城大教授(古地磁気学)が27日、千葉市で講演した。ライバルとの争いなど審査の裏話を明かし、「名前がついていない時代は少ない。名前を決められるのは、ほぼ最後のチャンスだ」と意義を語った。

 量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(同市)の創立60周年記念講演会として行われ、約860人が耳を傾けた。

 競合したイタリアの候補地2カ所との古地磁気、海洋化石、花粉などのデータ比較を時系列に紹介。当初は勝算があったが、ライバルの新たなデータ提出で締め切りが2度延期されるなど危機感を感じた時期もあり、「選ばれてほっとした」と振り返った。

 ネーミングの逸話も披露。地名にイアンを付けるルール通りだと、「チビアン」。しかし「語感的によくなかった」ため、「千葉の」イアンとして「チバニアン」になった-と場内の笑いを誘った。

 正式認定までには、さらに3回の審査があるが、既に地元では観光資源などとしての期待が高まる。岡田教授は講演後、「地元の活性化へ非常に良い材料。世界中から地質研究者が集まる」と太鼓判を押した。


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