2026年1月25日 05:00 | 無料公開

絶壁の下からの照射とサーチライトの一条の光が当たる鋸山=富津市
日本遺産「候補地域」となっている鋸山(標高329メートル)の魅力発信に向けて、富津市と市観光協会は山頂付近の絶壁へのライトアップを始めた。
日没後、幻想的に浮かび上がったのはジブリ映画「天空の城ラピュタ」の世界観を思わせることから「ラピュタの壁」と呼ばれる房州石の石切場跡。高さ約100メートルある壁面下からの照射と合わせ、約1キロ離れた同市の金谷港側から青いサーチライトの一条の光が伸びた。
鋸山を訪れる観光客に夜の滞在も楽しんでもらうとともに、日本遺産認定を目指す取り組みの一環。麓の駐車場で18日夜、富津市、鋸南町の関係者が参加し、点灯式が行われた。高橋恭市市長は「あくまでも第一歩。山全体にこの光を広げたい」、市観光協会の藤野一夫会長は「日本遺産認定の起爆剤に」などと期待を込めた。
ライトアップは日没後から午後9時ごろまで実施。照射面積の拡大を目指し、クラウドファンディングを2月から予定している。
地元で鋸山の魅力発信を続ける鋸山美術館代表理事の鈴木裕士さんは「鋸山は古来信仰の聖地として、近代では石切というなりわいの場として、地域と人々をつないできた。この光が山と麓をつなぎ、過去と未来をつなぐ思いを込めている」と語った。
(岡田正弘)




