来年の干支なのに… 触れ合いコーナー・年賀状の撮影中止 鳥インフル影響、千葉県内2園にも

 名古屋市の東山動植物園(同市千種区)で、飼育する雄のコクチョウ1羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出たことが7日までに分かった。同園ほか、このところ全国で鳥インフルエンザの検出が相次ぎ、影響は千葉県内動物園にも広がる。市川市動植物園(市川市大町)は鳥と直接触れ合うイベントを中止し、消毒を強化。千葉市動物公園(千葉市若葉区)は野鳥飛来地区の立ち入りを禁止した。他施設でも展示を一部取りやめる動きが相次ぎ、「来年の干支(えと)が酉(とり)で人気も出ていたのに」と嘆く声も出ている。

◆市川市動植物園 野鳥飛来池に規制

 鳥類25種89羽を展示する市川市動植物園は、来園者が鳥と直接触れ合えるコーナーや、来年の干支であることから企画した年賀状用の記念撮影イベントを中止。来園者が踏む消毒マットの消毒剤の交換回数をいつもの倍以上に増やすなど、予防対策を強化している。

 7日、息子の悠磨ちゃん(3)ら家族3人で来園した柏市の会社員、上田佑美さん(34)は「鳥と触れ合えるチャンスはなかなか無いので中止になって残念」とため息。市川市の看護師、中込昌幸さん(31)は「触れ合えたら楽しそうだったのに」と声を落とす。

 同園の河合昌幸獣医師(58)は「今のところ来園者数などに鳥インフルエンザの影響は感じられないが、近隣で発生した場合は鳥類展示ゾーンの閉鎖など、より厳しい措置を取る必要がある。野鳥もいるので、うちだけが防疫をしても防ぎきれるものではない」と警戒する。

◆千葉市動物公園 予防対策を強化

 また千葉市動物公園は、ホームページによると、野鳥が飛来する「大池」への立ち入りを禁止している。外部からのウイルス感染を防ぎ、万が一感染していた場合に人を通じて外部へ拡散することを防止するためとみられる。

 東山動植物園は7日からは一部エリアへの立ち入りを制限し、今後1週間かけて鳥取大で確定検査、結果次第では飼育する鳥の殺処分なども検討する。同日早朝から消毒用の薬剤を散布し、入り口には消毒マットを設置した。

 東京都の上野動物園は、6日から来園者が直接鳥と触れ合える「子ども動物園」でのニワトリ、アヒル、七面鳥の展示を中止した。担当者は「年賀状の写真の撮影で人気が出ていたのに残念」と話した。

 札幌市の円山動物園でも、トビやフクロウが屋外で飛ぶ姿を観覧する催しを6日から中止。横浜市も「よこはま動物園ズーラシア」や「野毛山動物園」などで7日から当面の間、鳥類の展示を一部取りやめる。

 環境省は11月21日、施設内で感染が確認された場合は一時的な閉園も検討することなど、全国に注意を呼び掛けた。


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