飛び込み強要、有罪判決 元少年に千葉地裁 江戸川の18歳水死

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 市川市国府台の江戸川で2012年7月、水死した松戸市のアルバイト、牧野諒太さん=当時(18)=を無理やり飛び込ませたとされる事件で、強要などの罪に問われた会社員の男(20)=犯行時(18)=の判決公判が18日、千葉地裁であり、中山大行裁判長は懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役4年)を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。

 公判で検察側は、現場にいた男の仲間6人の証言を基に「牧野さんの服を脱がせた上、暴行や脅迫を繰り返して飛び込ませた」と指摘。弁護側は「牧野さんが自らの意志で飛び込んだ事故だった。一方的な捜査で真実が無視された」として無罪を主張していた。

 中山裁判長は判決で「6人はそれぞれの説明に影響を受けて証言した疑いが強く、信用性は乏しい」と判断。男が述べた自分に不利な供述内容を軸に「牧野さんが泳げないことを理由に要求を拒んだことを認識しながら、飛び込むよう何度も脅迫した」と認めた。

 一方、「牧野さんへのいじめで飛び込ませた」とする検察側の構図に対しては「遊びが行き過ぎて起きた事件と評価するのが相当」と判示。量刑理由で「粗暴な性格に基づく悪質な犯行だが、仲間の影響もあり、1人のみを強く責めることはできない」と述べた。

 判決によると、男は同年7月11日午前0時ごろ、市川市国府台の水門付近で、牧野さんの顔をライトで照らすなどして「飛べよ」と脅迫し、堤防から無理やり飛び込ませた。牧野さんは同日朝、近くの川底で発見され、死亡が確認された。