2026年3月3日 03:00 | 無料公開
2日、演説するフランスのマクロン大統領=ブルターニュ地方の海軍基地(ロイター=共同)
【パリ共同】フランスのマクロン大統領は2日、欧州の核抑止について演説し、自国が保有する核弾頭の数を増やすと表明した。冷戦後に大幅に削減していたが、世界で核兵器の脅威が高まる中、歴史的な方針転換に踏み切った。フランスの核抑止力を活用し、ドイツなど欧州8カ国と合同演習の実施で連携して欧州を防衛する計画も明らかにした。核を搭載したフランス軍機が各国に配備される可能性もあるとした。
世界の核管理体制を巡っては2月、米ロ間の唯一の核軍縮合意、新戦略兵器削減条約(新START)が失効した。米誌ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツによると、フランスは1990年代初頭に約540発の核弾頭を保有していたが、近年は84年とほぼ同水準の290発まで減らした。マクロン氏は具体的な増加数には言及せず、今後も保有核弾頭数は明らかにしないとの方針を示した。
マクロン氏は、ロシアの脅威の高まりやトランプ米政権の欧州軽視の姿勢などを念頭に「われわれは地政学的にリスクに満ちた激変期に生きている」と強調した。







