2022年10月10日 05:00 | 有料記事

自宅アトリエなどで撮影した水彩画動画を配信する柴崎さん=いすみ市

描いた水彩画を手に語りかける柴崎さん(ユーチューブチャンネル「Watercolor by Shibasaki」から)

視聴者に語りかけながら水彩画を描く柴崎さんの動画のワンシーン(「Watercolor by Shibasaki」から)
いすみ市の自宅アトリエから絵画の描き方などを動画配信するユーチューバーがいる。白髪に口ひげをたくわえた75歳の水彩画家、柴崎春通さん。チャンネル登録者が150万人を超え、動画再生数は累計9千万回に迫る勢い。水彩画を描きながら会話をするかのような“描き語り”が視聴者の心をつかんでいる。
(勝浦支局 伊藤義治)
「こんにちは。柴崎です」。にこやかな表情のあいさつから動画は始まる。「お元気でしたか?」「そう、よかったね」。日常会話のようなやり取りで動画に引き込まれる。
水彩画で描くのは身近にある風景や愛猫、季節の花や果物など題材は問わない。テクニックやコツを紹介しながら「絵の具を取ってスッとね」「ここにも色を足しましょう」。筆を執りながらすぐ隣にいる人に話しかけているように動画が進み「できました。どうかな」。一緒に描いている気持ちになる。
視聴者の絵画を添削しながら描き直す企画では、世界中から作品データが送られてく ・・・
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