84歳の新入生誕生 染谷さん「税理士目指す」 千葉経済大大学院

84歳の最高齢で千葉経済大学大学院に入学した染谷さん=千葉市稲毛区
84歳の最高齢で千葉経済大学大学院に入学した染谷さん=千葉市稲毛区

 千葉経済大学大学院(千葉市稲毛区)に、過去最高齢となる84歳の新入生が誕生した。晴れの入学式の日、希望に満ちた表情で同院の門をくぐったのは、会計税務コースを専攻した東京都渋谷区の染谷正道さん。年の離れた同級生らと学びを深めながら、今後2年間で所得税法や会計学などの専門的な知識を身に付ける。税理士資格取得を目指しており、「卒業後には事務所を立ち上げたい」と目標を語る。

 染谷さんは1957年に東京水産大学(現・東京海洋大学)を卒業後、神奈川県庁に入庁。水産課職員として漁業振興に尽力し定年まで勤め上げた。在職中には仕事を通じて興味を持った経済学を学ぶため、慶應義塾大学の通信課程を修了していた。

 定年後は税理士事務所で、非常勤職員として事務作業をこなしていたが「会計や財務でやり残したことを学びたい」と大学院進学を決意。さまざまな大学院の資料を読み込んだが、目に飛びこんだのは充実したカリキュラムが設定されている千葉経済大学大学院。修士の学位を得られれば税理士試験科目の一部試験が免除されることも魅力だった。

 「自分の学びたい分野と合致していた。絶対に入学する」。情熱を胸に、60歳以上の大卒者を対象としたシニア入試枠で受験。小論文・口述試験を見事クリアした。

 週3日、自宅から片道1時間半かけて通学し、講義を受けている。「定年退職なんて言っていられない。むしろこれからがスタート」と笑顔を見せる染谷さん。夢は税理士事務所を立ち上げたその先だ。神奈川県庁職員時代に携わっていた水産分野を盛り上げようと「税理士として漁協の経営を支援したい」。「人生100年」と意気込み、勉学に励む。


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