いすみの牧場、千葉市に直営ジェラート店 搾りたて牛乳で県産農作物のフレーバー展開

季節によって異なるフレーバーを展開する、高秀牧場の直営ジェラート店「牛かうばっか」。新鮮なおいしさが持続するつぼ型ショーケースを採用した=千葉市中央区
季節によって異なるフレーバーを展開する、高秀牧場の直営ジェラート店「牛かうばっか」。新鮮なおいしさが持続するつぼ型ショーケースを採用した=千葉市中央区
いすみ産ブルーベリーと同牧場絞りたてのミルク2種
いすみ産ブルーベリーと同牧場絞りたてのミルク2種

 乳牛約150頭を飼育し環境に優しい循環型酪農に取り組む高秀牧場(いすみ市須賀谷)が、千葉市中央区に直営ジェラート店「牛かうばっか」を開業した。同牧場の搾りたて牛乳をベースに、地元いすみ産のブルーベリーや八街産の落花生といった県産農産物のフレーバーを展開。馬上温香代表(32)は「食と命の大切さを伝えるカフェにしたい」とし、酪農への理解浸透や同牧場の知名度向上につなげる狙いだ。

 同牧場は2016年にアイスクリーム製造・飲食店営業許可を取得し、いすみ市の敷地内にカフェ「高秀牧場ミルク工房」をオープン。広大な自然の中で味わうジェラートや自家製チーズが人気を集め、2号店の計画が始動した。馬上代表は「牧場が遠い存在となっている人に酪農のことを伝えたい」と考え、いすみ市から離れ多くの利用客が見込める場所として千葉市中央区を選んだ。

 季節に合わせたジェラートのレシピは百種類以上。「地元の農業も元気にしたい」との思いから、フレーバーには可能な限り県産農産物をそろえた。八街産落花生やいすみ産ブルーベリーのほか、限定のサツマイモには千葉市・土気産を使用している。

 “120%手作り”を掲げ、カフェオレ味のコーヒーも大多喜町の焙煎工房「珈琲 抱(HUG)」とコラボした。同店のジェラートは原則卵不使用で、素材の良さを生かした味わい。内装は食育を意識し、「牛の一生」や「酪農家の仕事」を学べる飾り付けにもこだわっている。

 馬上代表は2号店への思いをクラウドファンディングで発信し、119人から計211万円の開業資金が集まった。日常生活に溶け込んだジェラート店を軌道に乗せることで、いすみ市の牧場へ訪れる人を増やしたいという。接客に当たる同店の担当者も「『おいしい』をきっかけに、生産の背景まで思いをはせてほしい」と期待した。

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【住所】千葉市中央区富士見2―11―1
【営業時間】来年3月までは冬季営業で、午前11時~午後5時


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