お歳暮に千葉県産品ずらり 客足回復傾向、単価高めに 百貨店商戦ピーク

県産品「恋する豚研究所」の商品を吟味する買い物客=千葉市中央区のそごう千葉店
県産品「恋する豚研究所」の商品を吟味する買い物客=千葉市中央区のそごう千葉店
東武百貨店船橋店の「千葉*船橋 銘産品ギフト」特設コーナー
東武百貨店船橋店の「千葉*船橋 銘産品ギフト」特設コーナー

 千葉県内の百貨店や商業施設で、「お歳暮商戦」がピークを迎えている。コロナ禍で変わった消費者の価値観を捉えようと、年末年始の食卓を彩る“プチぜいたく品”や県産品のラインナップを拡大。儀礼的なギフトを贈る機会が減った一方、平均単価は高めに推移するという。感染状況の落ち着きで客足も回復しつつあり、各店舗は売り上げ増に期待を寄せている。

 そごう千葉店(千葉市中央区)は、県産品を過去最多となる100点用意した。従来からの定番品ハムやソーセージも、香取市の精肉加工場・レストラン「恋する豚研究所」がセット(販売価格4212円)を販売。年末年始のおうち時間に、成田市の「川豊本店」のうなぎ蒲焼き(同9000円)といった“プチぜいたく品”も好調だ。

 ギフトセンターの決起集会で同店の営業部長は「コロナ禍の生産者支援にもつなげたい」と意欲。売り場では2年ぶりに、各出店企業の専門販売員が接客に当たる体制を整えた。売上目標は前年比105%、インターネットは同110%を掲げる。

 東武百貨店船橋店(船橋市)はお歳暮ギフトセンターに初めて、「千葉*船橋 銘産品ギフト」の売り場を開設した。お中元の際は電話オーダーとオンライン限定としたが、予想を上回る好評だったという。担当者は「お歳暮文化が薄れる中、お世話になった人や自宅用に『少し良いもの』を選ぶ人が多い」と説明する。

 同店は「地元自慢を贈る」と銘打ち、市内の飲食店など11社と協力した。仏料理店「ル・カフェ・ドゥ・ポム」からは、船橋産の梨のみを使用したジャム「梨っ娘」など洋菓子詰め合わせ(同5000円)。今回が初出店となる和菓子店「扇屋」は、アサリをかたどった白あんの「三番瀬最中」を目玉とした。

 カタログギフトのイオン(千葉市美浜区)も、全国のご当地グルメを中心に集客する。海鮮や鍋の具材など1700点が並ぶ中、千葉県は落花生が売れ筋第1位。新種「Qなっつ」の食べ比べセットなども登場し、根強い人気を示している。

 お歳暮はこれまで12月上旬の到着が主流だったが、近年は早めの11月下旬や12月下旬のクリスマス時期にも対応。慣例にとらわれない冬の贈り物として、コロナ後の定着を見据える。


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