北総線値下げへ前進 赤字解消めど、額と時期焦点 「高運賃」住民悩みの種に 【ちば特 千葉日報特報部】

運賃値下げの可能性検討に着手した北総線。来年度中にも累損解消の見込みが発表された=印西市
運賃値下げの可能性検討に着手した北総線。来年度中にも累損解消の見込みが発表された=印西市
北総線の路線図
北総線の路線図
北総線問題について答える滝田県議=印西市の事務所
北総線問題について答える滝田県議=印西市の事務所

 財布落としても定期落とすな-。そんな揶揄(やゆ)をされるほど高運賃と言われてきた北総線。沿線自治体の値下げ要望に対し長年、ゼロ回答を続けてきた運営会社「北総鉄道」(本社・鎌ケ谷市)が運賃値下げの可能性について検討を始めた。親会社や行政の補助金に頼らず、自社の経営努力で「値下げ」が実現すれば初という。双方向型調査報道「千葉日報特報部(ちば特)」今回は、周辺他私鉄の2倍近いといわれる同路線の運賃を巡る経緯や、今後の値下げ見通しについて調査した。(「ちば特」取材班 馬場秀幸)

 印西、白井、船橋市にまたがる「千葉ニュータウン(NT)」の住民を都内に運ぶ役割を担う北総線。NT開発に伴い前身の会社は1972年に設立され、79年に開業した。現在は印旛日本医大(印西市)-京成高砂駅(東京・葛飾区)間の計15駅(32・3キロ)を30~40分ほどで結ぶ。

 沿線は近年ベッドタウンとして注目され、印西のNT地区は子育て世代を中心に人口増が続く。一方、値上げを繰り返してきた高額な運賃が利用者の悩みの種になってきた。

◆運賃は京成の倍

 実際、運賃はどれほど高いのか。 ・・・

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