千葉 市制100周年祝うビール 足利 千葉大生ら企画し醸造 来月2000本発売

完成したビールを手にする(左から)萩原教授、諸岡さん、柴田さん=千葉市美浜区の幕張ブルワリー
完成したビールを手にする(左から)萩原教授、諸岡さん、柴田さん=千葉市美浜区の幕張ブルワリー
完成したクラフトビール「あしたのみち」
完成したクラフトビール「あしたのみち」

 千葉市の市制施行100周年を祝おうと、千葉大学(同市稲毛区)の教授や学生らがクラフトビール「あしたのみち」を造った。同じく市制施行100周年を迎えた栃木県足利市から、原料となる麦の提供を受け、千葉市内のクラフトビール醸造所「幕張ブルワリー」(美浜区)で醸造。ビールの仕込みやラベルデザインには千葉大生が加わった。7月1日から2千本限定で販売する。

 足利市出身で同大の萩原学教授(46)が企画。幕張ブルワリーと、ビアパブ「潮風ブルーラボ」(中央区)の協力を得て実現した。参加した5人の学生は、アルコール度数や糖度に関する計算など醸造の理論を学ぶ勉強会や、実際の仕込み作業を3月から行ってきた。

 原料に100周年を意味する「センテニアル」というホップや、足利市から提供を受けた麦を使用した。学生らの意見を取り入れ、ビールになじみがない若い人にも親しみやすい味にしようと試行錯誤。出来上がったビールは、飲む温度によって違った味わいを楽しむことができ、飲み始めは爽やかな香りとビールらしい苦みのある味だが、徐々に花のような香りと麦の甘さが特徴的な味に変化する。

 工学部3年、諸岡政史さん(20)は、醸造に必要な計算が、普段勉強している化学の計算式と似ていたといい「ビール造りと化学に共通点があるとは思わなかった」と話す。「麦を提供してくれた足利市のみなさんや、仕込みを教えてくれた醸造家の方々など、ビール1本で多くの人とのつながりを感じることができた」と振り返った。

 ラベルデザインを担当したのは、法政経学部4年、柴田晴香さん(22)。「千葉市」「足利市」「千葉大」の三者を擬人化したキャラクターが、完成したビールを飲み100周年を祝う様子を表現。「デザインを考える中で千葉市をより深く知ることができた。千葉市の良さや特徴をデザインに盛り込めたので、ビールだけでなくラベルも楽しんで」と期待した。

 萩原教授は「素人が作ったと思われないような本格的な味わいを目指した。味もこだわりも、ビールに懸ける熱い思いもプロに負けていない。ぜひ手にとってほしい」と呼び掛けた。

 同大生協では、完成したクラフトビールの事前予約を受け付けている。7月1日からは幕張ブルワリーでも購入可能。幕張ブルワリー、潮風ブルーラボのほか、一部の市内飲食店では店内での提供も行う。売り上げの一部は、千葉大学基金に寄付され、コロナ禍で困窮している学生の支援などに充てられる。


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