地元食材で「鋸南ビール」 甘夏など季節の商品開発も 専門店に売り込みPR

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地元食材を使って製造された「鋸南ビール」=鋸南町
地元食材を使って製造された「鋸南ビール」=鋸南町

 鋸南町の地域住民らが地元産品を使った発泡酒「鋸南ビール」を製造し、道の駅で販売している。米やレモンを使ってこの地ならではの味を提供。雇用促進や地域活性化につなげたい意向だ。今後は専門店などにも広く売り込み、鋸南をPRする。

 人的交流を深め、食材の流通を活発化させようと、地元住民と移住者が昨年3月に「きょなん株式会社」を設立。地域と競合しない多品種少量生産のクラフトビールを選定した。今年3月に国税庁から発泡酒製造許可を取得。農林水産省の農産漁村振興交付金(農泊推進事業対策)500万円を活用した。

 販売品は、米を使い苦みを抑えた「きょなんゴールデンエール」、レモンでかんきつ系の香りを利かせた「アメリカンペールエール」、さんしょうのスパイシーな後味が特徴の「ホワイトエールナルシス」の3種類。各330ミリリットル1瓶540円(税込み)。瓶には鋸山や東京湾などイラストの入ったラベルを貼った。

 道の駅きょなんに開店した「鋸南麦酒」に醸造所を開設。また道の駅保田小学校の直売所にも並べるほか、近隣の観光施設や飲食店、県内のクラフトビール専門のバーへも販路を拡大させる。

 今後は地元産の甘夏を使うなど季節の商品開発も検討。鋸南麦酒でビールと一緒に軽食やお土産も提供する方針だ。岡村拓寛工場長は「食品製造業を地域の産業にして盛り上げていきたい。ビールを飲みに来た人に地域の名所などを伝える観光の窓口にもなれば」と期待を込めている。