2021年5月27日 05:00 | 有料記事

佐倉城址公園内にある兵士の訓練用に使われたとされるコンクリート製の階段=佐倉市

階段から飛び降りる訓練を行う歩兵第五十七連隊の第一中隊幹部候補生ら(佐倉市教委提供)
戦国中期の天文年間の築城で、江戸時代には多くの城主が幕府の要職に就いた佐倉城。現在は当時の面影を色濃く残す城址(じょうし)公園として整備され、広大な園内には数多くの遺構とともに、国立歴史民俗博物館も立地する。
そんな由緒ある公園内の一角に、何ともミステリアスなコンクリート製の階段が、時代に取り残されたかのようにぽつんとある。間もなくハナショウブが見頃を迎える菖蒲(しょうぶ)田近くの崖下の木々に囲まれ、見過ごしてしまいそうな場所だけに「なぜこんなところに」とはっとさせられる。
多くの謎に彩られた正体不明の石段として、人気バラエティー番組でも取り上げられたことのある「知る人ぞ知る」存在。だが、市民の間では「12階段」と呼ば ・・・
【残り 363文字】





