まるで牧場白い柵 「新木戸大銀杏公園」(富里市) 競走馬生産地の名残 【北総ご近所巡り 面白スポット謎解き編】(2)

牧場をイメージさせる白い柵に囲われている新木戸大銀杏公園=富里市七栄
牧場をイメージさせる白い柵に囲われている新木戸大銀杏公園=富里市七栄
サラブレッドの生産牧場跡地であることなどから、案内板には馬のシルエットが描かれている
サラブレッドの生産牧場跡地であることなどから、案内板には馬のシルエットが描かれている

 東関道の富里インターチェンジを降りて国道409号を成田方面へ数百メートル進むと、牧場を連想させるような白い木製の柵が目に飛び込んでくる。青々とした芝生が広がっているが動物の姿はなく、周辺にはスーパーや家電量販店など大型商業施設が立ち並ぶ。

 富里市が土地区画整理の一環として整備し、市民の憩いの場として2010年に完成したのが「新木戸大銀杏(おおいちょう)公園」(同市七栄)。縦横ともに約100メートルのほぼ正方形の公園で、道路に面する半分近くが白い柵に囲まれている。市内に電車が通っていないため、東京駅行きの高速バスターミナルも開設され市の玄関口となっている。

 市によると、公園を含む区画整理前の土地の大半は元々サラブレッドの生産牧場だった。市内には江戸幕府から馬の生産を任されていた一家もいた。土地のルーツをイメージできるように白い柵を設け、公園の案内板には馬のシルエットも描かれている。

 牧場時代から生えていた大銀杏は今も残り、公園名の由来にもなった。多くの車が行き来する国道や複数の大型商業施設に囲まれており、街中に突如現れる大銀杏は“シンボルツリー”としてひときわ目立っている。

 区画整理後、多くの土地には商業施設が建ったが、公園整備は市民の集いの場として欠かせない要素だったという。かつての牧場は公共の広場に生まれ変わり、今では市の行事に加えて市民主催のイベントも開くことができる場所になった。

 芝生の広場を白い柵が囲う大銀杏公園は、牧場の中にいるような穏やかな気分になれる。買い物後に立ち寄って一息ついてみてはいかが。


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