スイカタンク一部寄贈 富里市、シンボル展示へ 東京ガス

スイカ柄のガスタンクのパネルを五十嵐市長(左)に寄贈する塩入支社長=富里市役所
スイカ柄のガスタンクのパネルを五十嵐市長(左)に寄贈する塩入支社長=富里市役所
解体されたスイカ柄のガスタンクの一部
解体されたスイカ柄のガスタンクの一部

 富里市特産のスイカを模した柄のガスタンク(ガスホルダー)の解体工事が3月末に完了し、管理する東京ガスは一部を同市に寄贈した。4月に開設されたばかりの市役所1階の観光ブースに展示された。約20年間にわたり、地域に親しまれたシンボルを間近に眺めることができる。

 市と同社によると、鉄製のガスタンクは2000年に同市中沢の小高い丘に旧千葉ガスが建設。直径34メートルの球形で、約6千世帯に1カ月分の都市ガスを供給してきた。同市が全国有数のスイカの産地であることから、外装に緑色の下地に黒の縦線を入れスイカ柄の外観にした。

 遠くからでも見える“巨大スイカ”は富里スイカのPRにも一役買ってきたが、供給エリア一帯にガス管が整備されたことからガスタンクとしての役割が終了。昨年11月に解体工事が始まった。

 東京ガスは地域に愛されてきたシンボルをこの先も市民やファンに見てもらおうと、解体したガスタンクの外装の一部を市に寄贈することを決めた。提供するのは重さ60キロで縦51センチ、横43センチ、厚さ3・6センチの鉄板で、スイカの緑と黒色がはっきりと分かる。さらに、解体の過程を写真で説明するパネルも作成して寄贈した。

 市も解体が決まった後の19年4月から地元の市民団体「とみさとドローンクラブ」の協力で、工事前後の映像を上空から定点撮影。約4分間にまとめた動画を観光ブースで公開しており、ユーチューブでの配信も予定している。

 贈呈式で、五十嵐博文市長は「多くの人から『解体しても心の中にガスタンクがある』とのメッセージをもらった。この大きなプレゼントをしっかりと皆さんに見ていただけるように務める」と感謝。同社千葉支社の塩入英治支社長は「20年間ご愛好いただいて感謝している。今後も皆さんにガスタンクがあったことを発信していきたい」と話した。


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