名産のスイカを和菓子に こだわりの果汁、糖質もカット 富里三笠焼きとみちゃん 【北総ご当地食自慢】(5)

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真っ赤なあんが特徴の「三笠焼きとみちゃん」
真っ赤なあんが特徴の「三笠焼きとみちゃん」
「三笠焼きとみちゃん」を開発したケー・イー食品開発の大木社長=富里市
「三笠焼きとみちゃん」を開発したケー・イー食品開発の大木社長=富里市

 「富里から全国に発信したい」。富里市日吉台のケー・イー食品開発社長、大木和己さん(65)が、富里名産のスイカをふんだんに使った和菓子「三笠焼きとみちゃん」を開発した。

 地元で創業して20年。「何か富里のお役に立てないか」と、昨年11月に東京都内で開かれた物産展に向けて開発に着手。主に関東ではどら焼き、関西では三笠焼きと呼ばれる。スイカの果汁が練り込まれた真っ赤なあんが最大の特徴で「ものすごく難しい。やってもやってもおいしくできなかった」。スイカは水分が多く、熱を加えると香りが飛んで青臭さが残るため、あん作りでは何度も試行錯誤を繰り返した。

 収穫期間が限られるだけでなく、ブランドスイカを使えば原価も高くなる。あんも手作りで量産が難しい。「食べてほのかに香りが出てくる。ワインの香りを口の中で楽しむように。そこが大事で、本物の果汁を使わないとだめ」と言い、安価で済む香料は使わずに地元農家から果汁を確保し、とにかく本物の果汁にこだわった。

 あんを挟む口溶けの良い洋風の生地に加え、砂糖の糖質も約35%カット。直径約10センチ、厚さ2~3センチとボリュームたっぷりで、子どもから高齢者まで、1人でも分け合っても楽しめる。

 「まずは地元の人に知ってもらいたい」と大木さん。「富里から千葉県、関東と、じわりじわりと広がっていけばいいな」と願う。

◆一口メモ

 「三笠焼きとみちゃん」はスイカ、抹茶、粒あんの3種類でいずれも270円(税込み)。富里市日吉台2の19の15、ケー・イー食品開発の店頭で販売。市ふるさと産品申請中。問い合わせはケー・イー食品開発(電話)0476(92)1005へ。